苗木生産

マルカ林業では皆伐した跡地に毎年2万から3万本の苗木を植栽しています。継続的な伐採・更新を行っていくためには苗木の安定供給が欠かせません。

近年、マルチキャビティコンテナを用いた集約的な生産手法が注目されており、マルカ林業では苗木の安定供給を目的として自社で苗木を生産しています。

マルチキャビティコンテナ

 マルチキャビティコンテナ(通称コンテナ)はひとつのトレイに苗木を育てる穴が多数開いている、育苗のためのコンテナです。穴の大きさは数種類ありますが、一般に針葉樹苗を育てるのには容量150mlのものが使われます。このサイズのコンテナひとつで8×5=40本の苗木を育てることができます。

 このコンテナと培土があればどこでも、比較的簡単な設備で苗木の生産ができます。専用の圃場や大がかりな装置を必要としないため、効率よく多数の苗木を生産することが可能になりました。


マルカ林業では事務所そばの空き地を利用して苗畑を造成し、苗木を生産しています。苗畑にはコンテナを並べるための台を設置し、スプリンクラーで自動散水を行って苗木が乾かないように管理しています。

毎春になるとケースに浅く土を入れて種を蒔きます。発芽したら1本ずつ抜き取ってコンテナへと植え替えます。

1年目のヒノキ苗です。寒冷紗をかけて半日陰で管理します。

2年目になると30cm以上の大きさに育ちます。規格を満たす大きさになったらコンテナから抜き取って出荷します。