マルカ林業では伐採後の山林すべてで苗木を植栽しています。そこで必要となる苗木は年間数万本におよぶため、持続的に伐採を行うためには苗木の安定供給が欠かせません。そのため植栽する苗木の一部を自社で生産しています。

 苗木はマルチキャビティコンテナ(通称コンテナ)という、たくさん穴の開いた容器に土を詰めて1本ずつ育てます。事務所近くの空き地に造設した苗畑では棚を設置して多数のコンテナを並べ、一度に多くの苗木を育てています。

苗畑ではスプリンクラーで自動散水し、乾かさないように管理しています。


苗木の育成は毎年春に始まります。平たい容器に浅く敷いた土の上にスギ・ヒノキの種を蒔きます。

発芽したら1本ずつ抜き取ってコンテナへと植え替えます。

植え替え直後のスギ苗。ひとつのコンテナで8×5=40本の苗木を育てます。

1年目のヒノキ苗です。この時期は寒冷紗をかけて半日陰で管理します。

2年目には30cm以上の大きさに育ちます。ここまでくると出荷間際です。

丸2年育成して規格を満たす大きさになったら、コンテナから抜き取って出荷です。伸びた根が土を抱いて固めているため、このまま山に運んで植栽できます。