研修受けてきました
ここのところ高度伐木技術者研修、ということで所謂特殊伐採の勉強をしていました。
左手前に張り出した枝まで登って切って吊り下ろす、というのが最終日の課題。どのようにロープを掛けて登り、枝を吊り下ろすか、安全で効率よく作業する方法を時間を掛けて話し合います。
登るためのロープ、身体を支えるロープ、吊り下ろすためのロープ、後ろで控えるロープなど、幾重にも安全策をとりつつここまで登ります。
そして枝を切り落とす。
多くの参加者が本格的なロープクライミングは初めての経験でしたが、それでも確かな装備と正しい知識があれば(そして高いところが苦手でなければ・・・)これだけのことができるんです。
今回学んだのは勘と経験による特殊技能でなくて、正しい理論を学ぶことで誰でも習得できる「技術」とのこと。勘や経験というものは業務によっては尊いものですがこと作業安全に関しては、そこに頼ってしまうのは危険が伴うと考えます。
一つ間違えば大事故につながる種の作業を安全にこなし続けるためには、確かな理論にもとづいた知識が必要です。これは特殊伐採に限らず林業全体についても言えることなのですが。。。
ロープクライミング・リギングに関しては主に海外発で技術体系が高度に確立されていて(そしてさらに発展中)、安全のため必要とされる知識や理論についてはこれまでの林業とは違った印象をうけました。これは非常に勉強になりました。
そんなわけで今回はとても内容が濃くて疲れ果ててしまいましたが、技術面以外にも得るものが多い研修でした。