丸山山林は清水町中心部からほど近い場所にある里山です。ここでは10haほどの範囲内に様々な樹種からなる多様な林相が混在しています。丸山山林は人家からほど近い里山林として、森林資源の有効利用とそのための適切な管理が期待されています。


平成26年から28年度にかけて丸山山林内に延長1500mを超える森林作業道を開設し、域内の人工林のほぼ全てにおいて搬出間伐をおこないました。この作業道は作業用の重機のみならず軽トラックや小型自動車が走行できるため、現在も日常の管理道路として利用されています。

また、一部には推定150年以上の高齢林があり、大切に保護する一方で将来的には寺社仏閣用材としても利用できるような管理を目指しています。

その他にも林内には様々な林相が存在しています。その一部では自生するカシ類を選択的に育成して、備長炭の製炭を目的とした森林を育てています。とくに針葉樹の生長の悪い箇所においては樹種転換も視野に入れ、現在アラカシ・ウバメガシの苗木の育成を行っています。
 

近年丸山山林の新たな活用法として、林内に張り巡らされた歩道や作業道を活用して森林環境教育(緑育)に取り組んでいます。丸山山林には針葉樹と広葉樹、人工林と天然林、若齢林と高齢林、などさまざまな森林が存在します。里山林としてのアクセスの良さと合わせて緑育に最適な森林です。ここで地元や市内からの小学生を迎えての野外活動や林業体験などの活動をおこなっています。